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映画『ソーシャル・ネットワーク』 [cinema]

公開初日のスーパーレイトショーで観てきた。

Facebook創業の経緯を追った話で、ここで内容を書かなくても他でいくらでも紹介されているので書きはしないが、最近のダメダメな私にかなり刺激を与える映画になったことは確かである。

フィンチャーの映画はいつも賛否両論あるが、今回の作品はかなり評価が高いようだ。
私はフィンチャー作品を全部は観ていないが、『エイリアン3』から『パニック・ルーム』ぐらいまでは観ている。
久しぶりのフィンチャー作品は、序盤から軽快なテンポで進み、終盤まで一気に物語を見せ、2時間という上映時間をまったく感じさせない作りだった。

「映画は最初の5分で決まる」という言葉があるが、まさにその通りだ。
最初の5分、冒頭の早口ヲタク喋りなザッカーバーグとガールフレンドの会話シーンで私はこの映画に引き込まれた。
私の前に座っていたオッサンの座高が高くスクリーンに頭がかぶって見えにくかったり、そのオッサンが隣のバカそうな同伴女に度々耳打ちしている動きが視界に入り、後ろから椅子を蹴ってやろうかと思うぐらいかなりウザかったが、その冒頭シーンでそれがまったく気にならなくなるほど集中できた。
この会話シーンの撮影は99テイクもやったそうだが、それも納得できる映像だった。

この作品は創業の頃の話に2つの訴訟の話をオーバーラップさせ展開していく作りになっているが、それが2時間を感じさせない軽快感を作り出しているのだろうか。
少数の登場人物にしかスポットをあてず物語を描いているところもこのテンポを生み出した要因ではないだろうか。
なんにしても、IT業界で働き、起業家に興味がある人間としては、面白く、興味深く、退屈せずに観れた作品であった。

この作品で一番印象に残ったのは、Napsterを創業したシリコンバレーの伝説の起業家ショーン・パーカーだろう。
ザッカーバーグが共感するのも納得できる存在感を持つ人物だ。
彼の力なくして今のFacebookは存在しなかったと思う。
映画での人物像はある程度脚色されているのでなんとも言えないが、下記リンク先の彼の喋りを見ると、結構真に迫ってるのではないかと思ってみたりして。
http://jaykogami.posterous.com/-facebookspotify
ちなみにこの人高卒だそうだ。

あとは1シーンのみの登場だったが、クリントン政権末期に財務長官を務めたハーバード大学学長ラリー・サマーズ。
「ハーバードの学生がやるべきなのは他人に雇ってもらうことではなく、仕事を創造することだ」という言葉が心に響いてしまった。
「他人に雇ってもらう = 就活」、「仕事を創造する = 起業」って読み変えればいいのか。

この作品は仕事を創造した人と創造できなかった人に焦点を当てた話だと思う。
でも、今の日本の大学生に「仕事を創造しろっ」ていっても厳しい。
悲しいかな今の日本にはすてきな就活システムがあるから。

ただ、大学生には若さという武器があるのだから、就活に縛られないでもう少し柔軟な発想で行動してもよいのではないか。
今は自分の頃に比べれば情報量が豊富でいろいろなところにチャンスが転がっている。
一度の失敗なんてやり直せばよい。
長い人生の中で、そのための一年や二年の遅れは、モノの数ではないと思う。
ほんと若いって羨ましい。

そういえば、下記の公式なんちゃらに間違いを発見。
http://socialnetwork-moviejp.tumblr.com/
<IT系の基礎知識>の「…ショーン・ファニング(映画ではショーン・パーカー)…」のところ。
なんか同一人物のような書き方してるが、この二人は別人。
公式なんちゃらなんだから間違いを書かないように。
下記を参考にして訂正するようお願いしたい。
ショーン・パーカー http://en.wikipedia.org/wiki/Sean_Parker
ショーン・ファニング http://en.wikipedia.org/wiki/Shawn_Fanning


そうそう、「広告はクールじゃない」という考えには私も共感。
Webサイトに広告はやっぱりクールじゃない。
でも、広告収入なしでサイト運営は厳しい。
今後のFacebookの展開に注目したい。



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